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2008/8 若くても実際にある孤独死

その日も気温が35℃ぐらいあった夕暮れに、大屋さんからのご依頼で見積に行きました。

「ご遺族はいないのですか?」

「それがねぇ・・放棄されましてねぇ・・大変ですよ。
これからこんなことが続くと、私ら大家はやってられないですよ・・」

相続放棄。
「相続開始後に、相続人が相続を拒否する意思表示。3か月以内に家庭裁判所に
申し出る必要がある。」とあります。

故人に資産などがなく孤独死されると、賃貸物件であれば原状回復義務があるために
ご遺族は出費を余儀なくされます。
汚れていたり、物量が多いと決して安い金額ではありません。

しかし、ご遺族が相続放棄され大家さんが原状回復にかかる費用を出される場合が
多くあります。この場合、大家さんが可哀想になるときがあります。

「そうですか・・お気の毒ですね。出来るだけ頑張りますから・・・。」
などと話しているうちに、ふと遺品がいつもと違うことに気付きました。

ゲームソフトやアイドルのポスター、最近のポップスのCD、今風サングラス
アダルトDVD(これは年齢関係ないかも・・)など「趣味が若い方だなぁ・・」と思い

「亡くなられたのは幾つの方ですか?」と聞きました。すると・・

「26歳ですよ・・」

「まじですか!!」それはあまりにも残酷です。
故人は九州から出てきて、職を転々とし、最近は派遣の仕事をしていたようです。
しかし派遣という仕事は1週間ぐらい出勤しなくても特に連絡とかしないみたいなので
発見が遅れてしまったようです。

その上、田舎の両親は
「その子は、わしらを捨てて出て行ったから・・」と相続を放棄されたみたいです。

現代を象徴するような内容に、驚きました。

「今きれいにしたるからなぁ・・・」なんて思いながら作業を行いました。

大家さんから「ご苦労さん。」と言われてもスッキリしない一日でした。

日時:2009年7月 1日 10:26