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2009/1 誰にも迷惑を掛けたくない(2) 堺市

「自分の遺品整理の見積できますか?」と女性の声で連絡がありました。

「できますよ!」
心配そうな声だったので、とりあえず安心して頂きました。

「ご自身の遺品整理の見積」これを「事前予約」と言います。

昨今、自分が死ぬ時は誰にも迷惑を掛けたくないと、葬儀の手配までされる方が
多い事は皆様もご存知だと思います。
前回も触れましたが、独居の高齢者が亡くなった後の遺品整理で、家族に迷惑を
かけてしまうと心配されている方が多いのです。

このご連絡を頂いた方もそうでした。
数年前にご主人と離婚され、それからアパートに1人で暮らしています。
長女がいますが、結婚されて少し離れた所で住んでいます。
決して仲が悪いと言うことではありません。しかし母は主人と別れ、精神的にも経済的にも
不安定な立場に追いやられた時に、長女の存在が生きる力になったと仰っておりました。

母は兄弟がいるそうですが、親のお葬式の時に色々もめてしまい折り合いが悪くなった
そうです。仕事もしていますが、派遣で安定してないと仰せでした。
住んでいるアパートも湿度が高く、壁紙が剥がれてあちこち痛んでいました。
しかし大家が何も対応してくれないと嘆いていました。

その様な状況では生活していく活力が湧いてこず、辛い思いをしていると言っていました。

長女は心配でよく連絡を暮れたり、家に来てくれたり、親孝行のようです。
孫の話とかされるときは、幸せそうに伺えました。

それだけに、親として娘に迷惑をかけたくないという気持ちが強いのです。

見積が終わった時、ホッとしたのか母は泣き出しました。
「これで安心です!」と・・。

「ご安心かもしれませんが、人生まだまだですよ。
お孫さんの成長をたくさん見ていきましょうね!」

と声をかえると、涙を拭いながらうなずいていました。

この不景気で、子供たちも自分の家族の事で大変だということを、一番分かっているのでしょう。
それだけに余計な費用を出してもらうのが、申し訳ない気持ちで一杯なのです。

後日行政書士の方と再訪し、心配事を少しでも取り除いて、娘さんとお孫さんと
楽しい日々が訪れることを祈っています。

日時:2009年7月 1日 11:09