私たちの業務の中には「記憶に残る現場」と言うのがあります。
先日の現場はまさしく記憶に残る現場でした。
故人の息子様からの連絡で「家の中が大変な事になっている。」と連絡がありました。父が孤独死してしまったようです。
(私たちの中では)よくある事、すぐお見積にお伺いする事になりました。
「猫がいてますから・・。」と息子さんが言いました。
「大丈夫です。」と普通に答え、現場に向かいました。
現場は閑静な住宅街、家も大きそうです。
現場の周りでは近所の方が出てきて騒がしそうです。
その人ごみの中にいる息子さんと挨拶を交わし、玄関に近づこうとするとなぜか近所の方の視線が気になります。
「期待と不安の視線」とでも言いましょうか・・。
玄関を開ける時もの凄いペット臭がしました。
「これはただ事ではない!」
孤独死なのに、いつもの(と書くのもおかしいですが)死臭がまったくしない!
玄関を開けると強烈な猫のおしっこの臭いが襲ってきます。眉間にシワができ、全身に鳥肌が立つ。現場モードスイッチオンという感じです。
4LDK全部屋ゴミ屋敷、何回も猫が私の足元をすり抜けていく。総数は数十匹でしょうか?糞尿はし放題、えさが無くかなり飢えている感じがしました。
部屋の確認を終え息子さんと話しをしました。
「ぶっちゃけ幾らですか?」
今どきの若者らしいフランクな感じでした。
金額を伝えると「また電話します。」と息子さんは言いました。

