メモリーズにも自殺された方の遺品整理と特殊清掃の依頼が多々あります。
統計にも出ていますが男性が多く、40代から50代では仕事に対する悩みが多く、そこから離婚して精神的病と戦いながら死を選ぶ方も少なくない。
そこ(現場)に残された遺品には、生に対しての葛藤、家族に対して後悔など揺れ動く心のメッセージが残されている事が多い。
そして自己放任(セルフネグレクト)になっていく。
そんな現場を見て、男って生きがいが必要だと思う。仕事をなくす事によって精神的なバランス、家族の中でのバランスが少しずつ崩れていく。「仕事がないということが後ろめたいような風潮の世の中は変えないといけない」と誰かの本で読みましたが、その通りだと思います。景気の影響もあるのでしょうか年配の方がまた再就職して復活する確率は昔に比べると低いのかもしれません。
また若者の自殺も多いのが気になります。
家にはゲーム機やパソコンに漫画など普通の若者の部屋で、自殺の原因が何なのかわからない時もあるくらいです。
今の日本に希望が持てないという若者の声をよくメディアなど聞きます。
死を選択するぐらい追い詰められる若者がたくさんいる事自体、驚きと失望を覚えます。
見積時は子供が自殺した部屋に親と一緒に入る事になります。
ショックで取り乱されたりする親が多い中、びっくりするくらいドライな親もいます。
「全部捨てといて!」という親の言葉を聞いたりして、私が涙をこらえて作業する時もあります。
自殺する精神状態はその人しか分からないと思います。
ただ現場から見えることは尋常じゃないくらい社会に追い詰められて、自分を責めています。
思い込むと深みにはまってしまうので、そうなる前に相談できる友人や行政機関が必要ではないでしょうか。
また40代以上の失業率も深刻なので、自治体には就職サポートにもっと力を入れて欲しいです。仕事ができる幸せを手に入れたら、自殺者は改善されると信じて止みません。

