事前予約は何か泣ける
遺品整理は本来遺族がするもの..それは今も思っています。
遺族が遺品整理をするとアルバムなどを見ながら、「あの時はこうだった・・。」など家族が盛り上がったりするのが供養の一つだと思ったりします。
遺品整理人は遺族の代理人(のようなもの)です。だけど本人を知らないからこそテキパキ動ける理由でもあります。
だけど事前予約はいつもと違います。
今日は行政の方の紹介で、ある女性の方の事前予約の見積に伺いました。
心臓に病気を抱えておられて、話している時も息が乱れていました。
地方に息子たちがいますが、自分が亡くなった後一切迷惑をかけないと言う気持ちで行政の方に相談して、メモリーズを紹介して下さいました。
おばあちゃんは今までの半生を振り返って楽しかったことや悲しかったことなど見積をしている私の隣で一生懸命話してくれます。
息が苦しいのをこらえて、汗をかいて喋ってくれるので行政の方が「落ち着いて・・。」と言うほどでした。
感じのいいおばあちゃんで、その素朴な雰囲気が好印象でした。
お茶を行政の方と私に2つお盆に乗せると、グラグラしてこぼれそうでした。
一人暮らしをしていて大丈夫かと思うほどでした。
「何もない部屋ですけど、全部ゴミです。死んだらお願いしますね。」と目に涙を浮かべ頭を深く下げられると、自分がしている仕事はやはり誇りを持てる仕事だと心から思いました。
ほんの小一時間会話しましたが、もしこの部屋を遺品整理をするとなったらいつも通り割り切ってテキパキできるかちょっと不安です。
「しっかり食事して暑い夏を乗り越えましょう!」というと笑顔で「はい。」と言ってくれました。
人生の終を整理する..それにもっとふさわしい人間に成長したい。
つくづく奥の深い仕事だと思います。
近所なのに・・
大阪市内のマンションで高齢の男性が孤独死しました。遺品整理の依頼主は息子様。父の住んでいたマンションから自転車で5分ぐらいの距離です。
「鍵は家まで取りに来てください!」
息子様が現場に来ることはありませんでした。
「何か出てきたらここまで鍵と一緒に持ってきてください。」と言われて現場に駆けつけました。
部屋は太陽が当たらない、暗いワンルームマンションでした。
衣類が部屋の回りに積み上げられ、真ん中に布団が敷いてありました。
息子様とコミュニケーションが取れていれば、こんなに生活は乱れなかったのでは・・そう思ってしまう現場でした。

発見まで相当日数が掛かったと思われ、布団は体液で3倍ぐらい重たくなっていました。衣類の山の下からアルバムが出てきました。
ここ数年は見てなかったのでしょうか..。
鍵とアルバム、小銭など息子様にお持ちしました。
「ありがとう。」と小さく呟いてドアを閉めました。
親子間にはそれぞれにしか分からない事があるので、何も言えません。
そこに深く立ち入らない事も遺品整理人の努めだと思いながら、親子でさえ無縁になっていく現状を懸念する毎日です。
考えさせられる...
行政依頼で70代の一人暮らしの女性のお家の片付けの見積に行きました。
ご主人様は数年前に他界し、野良猫を数匹飼っていました。
台所には賞味期限の切れた食品があちこちにあり、住居スペースには衣類やゴミが散乱しています。
驚いたのは部屋中に猫の糞尿があり、肺の粘膜に猫の尿が張り付いたような強烈な臭いが充満していたことです。数分で完全に涙目になっていました。
行政の方が言うには金銭的に厳しいとの事で安くして欲しいとの事でした。「これを頑張らねばメモリーズではありません!」と力強く断言しました。
少し遅れてスーツ姿の男性が来られました。しかし玄関から入ってきません。
私に向かって「業者さん、この人は片付けることができないんですよ、この前も私が片付けたのにこのざまですよ!ったく臭くて入れないですよ!!」とかなり怒っていました。
どうも息子様のようでしたが、母親に対しての言葉遣いに驚きました。
最後には「業者さんにはご迷惑を掛けますが、よろしくお願いします。」と言ってくれたので、私はてっきり作業代を息子様が出してくれるものだと解釈したのですが、現在無職との事で一銭も出せないとの事でした。
さて作業当日行政の方とメモリーズで作業を開始しました。ゴミの分別や天井の補強、庭の草木の伐採などを手分けして行いました。

その時隣の方が「うちの雨どいにつるが延びてるでしょう、これもすべて除去してください。毎年毎年虫が発生して私が業者に頼んで害虫駆除してるのですよ。」と悲しそうな顔をして言っていました。
たまたまマイホームの隣がこのような状況であればトラブルになりますよね。
自分の家や健康を守るために隣の庭の害虫駆除をされていたとは、運が悪いではすまされないですね。でもこれが現実です。
このような現場をしていて思うんです。
「誰かが助けないと解決できない事がきっとたくさんある!」と...。
また親を子が見守る、助ける、面倒を見る。一昔前では常識でした。
しかし社会情勢が変化し、失業率が上がり、子供たちは自分の生活を守るのに必死です。残念ながら親とのコミュニケーションも希薄になりがちです。
もともと高齢者の方はコミュニケーションが苦手な方が多いのです。当然孤独になっていきます。
今セルフネグレクト(飲食や体調管理、最低限の衛生状態の保持、金銭の管理などの行為をしない、あるいは、する能力がないため、安全や健康が脅かされる状態)といわれる人が増えています。
このような方と地域で共存できる社会を作らねばならないのです。ほとんどの方は孤独からおかしくなってしまうのです。話し相手が欲しいのです。
当然このような状態を放置すると、最悪の場合孤独死(孤立死)になります。
メモリーズでの孤独死による特殊清掃現場の8割はセルフネグレクトと思われる現場です。
その様な方を助ける!この思いはきっと孤独死の減少に貢献すると信じています。
二十数年ぶりに挑戦!
こんばんわ!
スタッフ山下です。
本日は休日です、久しぶりに息子とサッカーをしたりキャッチボールしたりと
リフレッシュさせていただきました。
そして息子が最近友達にかりてきた”竹馬”。
竹馬をした記憶は・・・おそらく二十数年ぶりくらいでしょうか。
なぜか運動神経の良い息子は上手に竹馬を操ります。
・・・息子の手前、引くわけにはいきません、二十数年ぶりの挑戦です。
結果は・・・

完璧ですね!
自画自賛、最初は多少手間取りましたが結構上手に乗れました!
正直難しいかなぁ〜 っと思っていましたが、まだまだ大丈夫です。
しかし、その後で息子が遊びだした”Sボード”という
スケボーの進化版のような乗り物はとても乗れませんでした・・・
小学校4年生の息子は簡単に乗りこなしていましたが。
悔しいですが・・・さすがに今から練習は難しいですね!
明日からは作業頑張ります!
床はそのまま..そしてとんでもない事に
とある大阪市内のマンションでの出来事。
60代の男性の孤立死の特殊清掃を行いました。
この現場の特徴は蛆虫が大量発生していた事です。ワンルームなのに蛆虫で掃除機のパックを交換するぐらい蛆虫が発生していました。
専門会社として当然クッションフロアをめくってコンクリート剥き出しの状態にして害虫駆除することを依頼主に勧めました。
大家さんは清掃があまりにもきれいに仕上がったのを見て感動してくれました。
「こんなにきれいになったからこれでいいよ!ほんとありがとう!」
確かに臭いも特殊清掃により完全に消えていました。大家さんは警察と一緒にご遺体の確認をされているので、見違えるほどきれいになった部屋を見て安堵されていました。
5日後大家さんから連絡がありました。
「すぐ来てください!!」
作業完了後に喜んでいた大家さんが苦悶の表情を浮かべています。
部屋に入ると・・・

害虫駆除の薬品が行き渡らないクッションフロアの下に逃げていた蛆虫が孵化し、ハエになってもの凄い耳障りな周波数で攻撃してきます。
数百匹のハエがすぐそこで飛び回っているのを想像してください・・気がおかしくなるような感じがします。
すぐスタッフを急行させ対応し、今度こそ大家さんを安心させることができました。
中途半端な作業ではやっぱり問題が発生しますね。
おそるべし蛆虫...。
6月5日演奏してきました!
日記の更新が久しぶりになってしまいました。
この作業も大切な仕事です・・頑張ります。
6月最初の日曜日に「瓢箪山の歌姫」ことMIKOさんが率いるJewel Wingで演奏してきました。

瓢箪山は地域活性が盛んな町で、いつも元気をもらっています。
せめて演奏でお返しができればと思ってサックスを吹いています。
次回は7月9日MIKOさんのお店Jewel WingでLIVEです。
ご紹介者の方よりお言葉を頂きました
葬儀社の社員の方よりお声を頂きました。

作業を見てお客様に進めることができると思って頂いた事が本当によかったです。
遺品整理の業界も世の中に必要な仕事と認知されつつも、その作業プロセスや志は多岐にわたります。
当然競争も厳しくなり淘汰されていくと思いますが、人も作業も質を向上させるよう努めて一人でも多くの方に喜んで頂くよう頑張ります。


